アタマジラミの知識

シラミを知って対策する

 アタマジラミという昆虫に寄生されることをシラミ症(アタマジラミ症)と言います。小さなアタマジラミという昆虫が頭髪に住みつき、頭皮から吸血し、血液をエサにしながら数を増やしていきます。

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アタマジラミ症

いつ、だれが、どこでシラミに感染するか

 アタマジラミに寄生されるのは世界共通で子供たちに多いことが知られています。12歳以下の子供で主に幼稚園・保育園に通う幼児、小学校の低学年ごろにシラミにかかることが多くなります。全体のシラミ感染者の9割が小さな子供たちです。

 男女比では比較的髪の長い女性のほうが感染リスクが高いとされています。家庭内では感染した子供と接する機会の多い母親もうつりやすいと言えます。

 また、子供のかかる病気だと思われがちですが、近年、若い世代の女性にシラミ症患者が増えているといいます。欧米やロシアなどでは親しい人と撮影するセルフィ(自分撮り)により身を寄せ合う機会が増えたことからシラミの感染者が急増しているとして話題になりました。

不潔や衛生状態とは関係なく広まっている

 シラミと言えば不潔の代名詞のような誤ったイメージが根強く残っています。昔、戦争の時代に不衛生な環境でアタマジラミやコロモジラミが大流行したことから汚いという印象がもたれるようになりました。

 実際のアタマジラミは、じつは開発途上国でも先進国でも同じように子供たちの間で流行しています。単純に経済状態や衛生状態によってシラミが広まっているわけではありません。

 現在、日本の子供たちの間で流行しているシラミが不潔な環境と関係していることはまずありません。毎日、入浴して洗髪していてもアタマジラミに寄生されることがあります。

 「シラミが湧(わ)く」という言葉が誤解のもとになることがあります。シラミはハエや蚊のように汚いところかどこでも発生する虫ではありません。シラミは常にどこかで人間の頭髪に寄生していて、何かのタイミングで人から人へうつるものです。

シラミの駆除方法

 日本では様々な民間療法が試されてきましたが、最も有力なシラミ駆除方法としては、梳き櫛と駆除剤ということになります。

>> シラミの駆除アイテム

 効果の不確実な駆除方法を選択してしまうとシラミを退治できないばかりか、人に広めるリスクを高めることにもつながります。

最も安全で直接的な方法としてはシラミ専用の梳き櫛を使うこと

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より確実にシラミを駆除するための方法としては梳き櫛にあわせて駆除剤を補助的に利用すること

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アタマジラミの感染経路

 アタマジラミは髪の毛と髪の毛が触れ合う場面でうつります。人の頭髪にいるアタマジラミという昆虫(寄生虫)が直接乗り移って感染を広げています。

 幼稚園や保育園に通う小さな子供は、身を寄せ合って遊ぶことが多く、頭をくっつけあうことがシラミ感染の主な原因だと考えられていいます。

 また学校内、家庭内や親しい人との間では物を介在して感染が広まるケースも考えられます。家庭内では寝具や防止など身につけるものから、プールや大型浴場などではロッカーや脱衣カゴ、タオルやヘアブラシなど直接頭髪に使用するものを共用してうつるケースも考えられます。

アタマジラミ症の症状

 アタマジラミ症の症状は頭皮の激しい痒みです。シラミの数の少ない段階ではあまり痒みを伴わないことが多いですが、次第に数がふえてくると強い痒みに襲われはじめます。

シラミの痒みはアレルギーによるもの

 アタマジラミは吸血の際に人の頭皮に小さな傷をつけますが、そのことが直接痒みを引き起こすわけではありません。シラミは蚊のように、吸血時には皮膚内に唾液を注入します。その唾液に含まれる成分が人体にアレルギー症状を起こし、強い痒みを発生させるのです。

 皮膚のアレルギー症状ですから、個人の痒みの感じ方には個人差があります。なんとなく痒いかな?程度にしか痒みを感じなかったのでシラミがかなりの数に増えるまで気がつかなかったということもよく聞かれます。

アタマジラミ症による被害

  • 頭部の激しい痒み
  • 痒みによるひっかき傷
  • ひっかき傷から入った雑菌による二次感染
  • 痒みによる睡眠障害、イライラ、ストレスなど精神的な不調
  • 偏見によるイジメ、差別

アタマジラミは基本的に人を病気にさせる細菌やウィルスなどの病原体を運びません。

シラミの予防方法

 シラミを完全に予防するには、他人と直接接触しないことや、人のカラダに触れるものを共用しないといった生活が必要になります。しかし、人間の社会は人と人が関わりをもって成り立っています。

 バスや電車に乗れば不特定多数が使う座席があり、劇場や映画館に行っても背もたれの大きいシートがあります。シラミを完全に予防するのは思った以上に難しい現実があります。特に小さな子供たちにとって人と人とのふれあいは健康に成長していくうえで欠かせないものです。

  • 毎日しっかりと洗髪する:小さな子供は洗い長しが不十分なことがあるので指導する、または大人が洗髪を手伝う。
  • シラミ流行の情報が入ったら帽子などの共有を避ける
  • 初期に発見ができるよう定期的に子供の頭髪を見る

 シラミを予防には地域の集団発生を抑えることが必要になります。そのためにも早期発見と速やかな駆除が大切です。シラミ対策の正しい知識があれば発見後は数日でアタマジラミは駆除できます。

アタマジラミの特徴

 アタマジラミはシラミと言われるように本来は白っぽい透き通ったカラダをしています。かつてはシラミを白虫や白身と表記していたこともあります。

 シラミは一生を通じて人の髪の毛に寄生して生活します。血液を吸うので透き通ったカラダは赤や茶色、黒っぽく見えることもあります。

 シラミはふとんのダニのように目に見えないような小さい昆虫ではありません。隊長は成虫で3~4mmほどあり、雌の方が大きいのが特徴です。成虫・幼虫・卵ともに肉眼で見ることができるサイズがあります。

 シラミは髪の毛を綱渡りするように器用に動き回ることができますが、羽がないので飛び回ることはありません。頭髪内では比較的素早く動くことができますが、ノミやバッタのような脚力はなく、部屋中を自由に動き回ることもありません。

アタマジラミの繁殖能力

 卵を産める雌のシラミは1日におよそ5個(最多で8個)の卵を髪の毛の根本付近に産卵します。雌の成虫の寿命の約1カ月の間に100個もの卵を産み付けることが考えられるので早期の駆除がとても大事です。

 産み付けられた卵はおよそ1週間で孵化します。その後は1週間程度で成虫となり繁殖能力を身につけます。

アタマジラミの卵

 アタマジラミはおよそ0.8mmの大きさの卵を頭皮付近の髪の毛に産み付けます。シラミの卵は非常に丈夫に固定されるので髪を振り払うなどしても取れません。卵の殻により中身のシラミはしっかりと守られています。日本で使われているスミスリンシャンプーなどの薬液もシラミの殻の内部には浸透しないため殺卵できません。日本の駆除薬が卵に対して有効と言えないのはこの殻が原因です。