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冬のシラミを対策しよう!

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冬にも流行中のアタマジラミ!その対策は?

 アタマジラミは人の頭髪に寄生する昆虫です。気温の下がる秋冬、多くの昆虫は姿を隠す季節ですが、シラミは小さな子供の間で流行しています。髪の毛に覆われた人間の頭皮周辺は寒い冬でも暖かくシラミにとって過ごしやすい環境が保たれています。シラミは梅雨から夏にかけての時期、プールのシーズンなどに目立つことが多いので、夏のイメージをお持ちの方もいらっしゃると思います。

 冬だから大丈夫と油断しているうちに、シラミはこっそりやってきます。小学校や幼稚園、保育園に通う小さなお子様をお持ちの方は、この機会に一度、お子様の髪の毛をチェックしてみましょう。

 小さな粒々や6本足の小さな虫を発見したらまずシラミかどうか確認してみましょう。もしシラミがついていても心配はいりません。アタマジラミは恐ろしい寄生虫ではなく、ご家庭で駆除することができます。

まずはシラミの卵を確認する

 アタマジラミの成虫を直接発見するのは難しい場合があります。シラミの成虫や幼虫は人に発見されないよう光を避けて動き回るので、数の少ない初期には見つけにくいものです。シラミの感染確認のためにはまず動かない卵を発見します。明るいところで後頭部の髪を掻き分けて卵を探してください。耳の後方から反対の耳までの頭髪が卵が産み付けられやすい位置です。目の良い方は肉眼でも確認できます。必要に応じて虫眼鏡などを利用しましょう。
 
 卵の大きさは0.5mm程度あり、形状は楕円形をしています。フケやゴミなどと違って髪の毛にしっかりと固定されて産み付けられますので、手で払い落とそうとしても簡単に落ちるものではありません。爪の先でしっかりとつまむようにして、髪の先端へスライドさせると取り除くことができます。

シラミの発見・駆除・予防には便利な梳き櫛があります

全米シラミ症協会開発 LiceMeister アタマジラミ用すき櫛
ニットフリーコーム シラミ・卵駆除専用櫛

梳き櫛でシラミを駆除する

 シラミの駆除方法として市販の駆除剤の使用が一般的ですが、流行中のシラミの中には薬剤に抵抗力をもったシラミが登場しています。抵抗性のシラミにも有効な梳き櫛を利用することで、より確実なシラミ駆除の手助けになります。またニットフリーコームやライスマイスターなどのシラミ専用の梳き櫛を利用すれば駆除剤なしでシラミを駆除することも可能です。感染の確認、駆除、終了確認、再発のチェックにも有効なシラミ用梳き櫛の利用をおすすめします。

冬のシラミ駆除で注意するところ

 寒い冬には子供の防寒対策としてニット帽やフード、マフラーなど頭髪に直接接触する衣料に注意しなければいけません。特にシラミに感染した家族との共用や使いまわしには気を付けましょう。家族内での感染や再感染、再発の原因になることが考えられます。シラミ対策では家庭内からシラミを完全にシャットアウトすることが大切です。家族全員が協力して一斉に駆除することが必要です。

【夏休み】新学期が始まる前にアタマジラミをチェックしよう

二学期が始まる前にシラミをチェックしよう

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夏休みは旅行やレジャー、お盆の帰省など遠方への人の行き来が活発になります。髪の毛から髪の毛へ、日ごろ短い距離を移動しているアタマジラミもこの時期の人の移動に伴い遠方から持ち込まれる可能性が高まります。

一人の子供の頭髪にアタマジラミがついていると、小さな子供の間では気づかない間に感染が広まり大規模な流行を引き起こすことがあります。長い休暇の後のこの時期のシラミ対策が学内流行の防止には重要になります。小学校や幼稚園、保育園に通う小さな子供がいる家庭では、新学期の前にシラミの感染確認を行いましょう。

シラミ感染のチェック方法

アタマジラミの成虫や幼虫は光を避け、人に発見されないように行動するため、髪を掻き分けても見つかりにくいものです。シラミのチェックにはまず卵を発見します。シラミの卵はゴマ粒よりも小さなものですが、新聞や雑誌などの小さな文字が読める程度の視力があれば肉眼でも確認することができます。必要があればルーペなどを使用してください(顕微鏡は必要ありません)。

明るい場所で、後頭部の髪を掻き分けて卵を探してください。耳の後方から反対の耳までの頭髪が発見しやすい箇所です。

卵の大きさは0.5mm程度、形は楕円形です。髪の毛にしっかりと産み付けられているので、払い落とそうとしても落ちません。爪でしっかりとつまみ髪の先端へスライドさせて取り除くことができます。フケやその他の付着物と見比べることができるので画像と比較して確認しましょう。

シラミ発見・駆除・予防に役立つシラミ専用梳き櫛

全米シラミ症協会開発 LiceMeister アタマジラミ用すき櫛
ニットフリーコーム シラミ・卵駆除専用櫛

シラミの卵を発見したら

アタマジラミの卵が産み付けられていたら、一時的にでも成虫のシラミが寄生していた証拠になります。卵の殻だけが付着していて成虫がすでに居なかったというケースもありますが、基本的には卵があれば成虫もいるとお考えください。シラミを発見したらすぐに駆除を開始します。

現在、効果が認められているシラミ駆除方法は主に駆除剤スミスリンによる方法と、シラミ用の梳き櫛を使用する方法の2種類です。スミスリンは使用方法が簡単で通常は駆除効果も高い薬品ですが、抵抗力を備えたシラミが確認されているのでご注意ください(国立感染症研究所の調査によれば5%程度)。

シラミ研ではスミスリンに併せて、抵抗性シラミの流行に対応した梳き櫛を使用したアタマジラミの駆除方法を推奨しています。

 

【ペット】アタマジラミは犬・猫にうつる?犬・猫からうつる?

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人のシラミは人に、ペットのシラミはペットに

シラミには宿主選択性(host selection)という性質があります。これは「特定の生き物を選んで宿主にします」ということです。

アタマジラミは人間に寄生するシラミなので犬や猫などのペットにうつることはありません。逆に犬や猫につく種類のシラミが人間に寄生することはありません。ペットについたシラミが一時的に衣類などに付着しても人間の体に住みつくことはありません。

シラミは世界中に1000種類以上もいると言われています。犬に寄生するシラミにはイヌジラミ 、イヌハジラミ 、猫に寄生するシラミでは ネコハジラミがあります。

人に寄生する3種類のシラミ

人間に寄生するシラミには「アタマジラミ、コロモジラミ、ケジラミ」の3種類があります。

このうち子供を中心にヒトの頭髪に寄生するのがアタマジラミです。性感染症としても知られるケジラミはヒトの体毛に寄生します。コロモジラミは衣類に寄生するシラミです。

人間に寄生するシラミはこの3種類だけで、世界中に同じ種類のシラミが広まっています。動物とヒトはシラミをうつし合いませんが、シラミが海外から持ち込まれることも、海外に運んでしまうこともあります。

 

 

【しらみ】しつこい集団発生の裏に抵抗性シラミの影あり!?

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「こんなに子供たちからシラミが見つかるのは初めて」

 これまでに経験したことのないレベルのアタマジラミの集団発生。流行地域の幼稚園や保育園の関係者の方の中では話題になったこともあると思います。

 海外では繰り返されるシラミの大量発生が問題になってきましたが、日本でも水面下で始まってしまっていると考えられます。海外のシラミ大流行の背景には薬剤抵抗性シラミの存在があります。

 これまで日本でシラミがあまり目立たなかったのは、日本の入浴習慣がシラミの流行を抑制しているという説もありますが、欧米に比べ抵抗性シラミの割合が少なかったことが大きな理由だったと言えます。

 日本のシラミ対策は長年にわたりシラミ駆除剤であり、日本で唯一のシラミ駆除剤であるスミスリンは大いに貢献してきました。近年、アタマジラミが日本でも大規模に流行するようになりましたが、原因は抵抗性にあると考えます。

 近年の抵抗性シラミの流行状況に関する新しいデータは何年も公表されていませんが、今後明らかにされれば抵抗性シラミに対する常識は覆されます。私の体感している通りなら、多くの方が考えているよりも遥かに多くの抵抗性シラミが日本国内に流行しています。

 多くの方が今もスミスリンシャンプーのみでシラミを退治していますが、薬の効かないシラミを知っている立場からは到底おすすめできない方法です。

 大量発生にお困りの地域では初動でスミスリン単体による駆除を選択されていないでしょうか。抵抗性シラミはスミスリンを使用した後も生き残り、人に感染を広めるリスクがあります。必ず梳き櫛による直接の除去を併せて推奨しないといけません。

 日本でも徐々に駆除剤から梳き櫛へと駆除方法がシフトしつつありますが、そろそろ本格的に意識を変えなければいけない時期に入りました。日本の抵抗性シラミのリスクは過小評価されています。このままスミスリンを使用し続けても抵抗力をもつシラミが減ることは決してありません。

 欧米にはスミスリンよりも強力なシラミ駆除剤が使用できる地域があります。しかし強力な駆除剤をもってしてもシラミの流行を食い止められないのが現実です。プロのシラミ駆除サービスも活躍している地域もありますが、彼らが最終的に選択した手段も梳き櫛によるコーミングなのです。

 

砂場から!?子供のアタマジラミ

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お砂場からアタマジラミがうつった!?

「砂場でシラミが広まる!?」

「アタマジラミが流行ってるから子供を砂場で遊ばせるのはやめよう。」

 幼稚園や保育園に通う小さな子供を持つママさんの中にはこんな誤解をお持ちの方がいます。

 実際のアタマジラミは公園のお砂場や芝生から人に乗り移ったりはしない生き物です。アタマジラミは人間の頭に住みついている寄生虫です。人の頭の髪の毛から髪の毛へ直接、または間接的に乗り移って感染が拡大します。

砂場の砂や土からシラミが広まっているのではありません。

シラミ(アタマジラミ)は人から離れて暮らせない

 人から離れたシラミがどれくらい生きていられるか知っていますか?子供の間で流行しているアタマジラミは、人から離れるとわずか数時間から長くても3日間で死んでしまいます。

 シラミの食料は人間の血液です。公園の砂場や芝生に落ちたシラミは食事をすることができないので飢え死にしてしまうのです。アタマジラミが砂場や森、草原に生息していることはありません。

 またシラミには羽がありません。地面を飛び跳ねる脚もありません。子供の頭から落ちたシラミが再び誰かの髪の毛に戻るのはとても大変なことです。シラミが流行した時に私たちが気をつけなけらばいけないのはシラミが髪の毛から髪の毛へ乗り移ってくるところです。

 シラミは人間の髪の毛にしがみついたり綱渡りすることが得意な虫です。シラミにかからないためには頭と頭をくっつけないことが第一の予防になります。また頭髪に直接ふれる物を使いまわさない工夫も必要になります。

アタマジラミが感染する可能性のある行動

 シラミのいる人の頭と頭をくっつける。

 髪の毛と髪の毛を接触させる。

 フードのついた衣服や帽子の貸し借りをする。

 クシやヘアブラシを共用する。

 同じ布団や枕をつかってお昼寝をする。

 プールや銭湯のロッカーや脱衣カゴを共用する。

などがあげられます。