【感染経路】シラミの感染源はどこ?

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 「シラミが湧(わ)く」と言葉では言いますが、アタマジラミは何もない所から突然湧きだす寄生虫ではありません。「シラミが湧いている人」と聞くとまるで何日もお風呂に入っていないような不潔な印象がしますが、現代の日本で子供たちに流行しているシラミの発生は不潔ともあまり関わりがありません。

 シラミは衛生的な欧米の先進国でも開発途上国でも子供たちの間で流行しています。毎日、お風呂に入っていても、頭髪を綺麗に保っていてもシラミはやってきます。

シラミはどこから来るの?

 シラミは人間の頭髪に住みつかないと生きては行けない生き物です。人間に寄生するアタマジラミは人間にだけ寄生します。そしてアタマジラミが食べ物にしているのは人間の血液です。頭から引き離されたシラミは数時間から3日のうちに餓死してしまいます。

 シラミは常にだれか人間の頭に住みつき、人の頭髪から頭髪へ移り住みながら広まっています。

 一番の感染経路は、接触感染(直接感染)です。人と人の髪の毛が触れ合ったタイミングでシラミが他者の頭髪に乗り移ります。小さな子供に感染者が多いのは、これが一つの原因だとも言われています。小さな子供を見ていると、遊んでいる間にも他の子と体を寄せ合うタイミングが多いことに気がつきます。スマートフォンや3DSなどの携帯型ゲームをのぞき込む時にも、長い髪通しが触れ合うことがありますが、そんなときを狙ってアタマジラミは広まります。

 その他の感染としては、ヘアブラシや帽子の共用など、物を介して感染することがあります。家庭内では寝具(布団や枕)やタオルなど直接頭髪に触れるものの共用でうつることがあります。外では、プールの脱衣カゴやロッカーの共有などが感染経路として考えられます。

 アタマジラミはプールの時期に発見されるイメージがあるため、プールの水が感染経路になっているのではないかという意見がありますが、水中でシラミは髪に強くしがみつくため感染のリスクは少ないと言われています。(うつらないわけではありません)

※ シラミが水中ですぐに「窒息して死んでしまう」という情報は誤りです。シラミは水中でかなり長い間、生き延びることができます。水中で丸1日生きるという情報を目にし、個人的に試してみたところ、シラミは少なくとも3~4時間は優に越えて生き延びることがわかりました。水から出したシラミにさほど弱った様子もありませんでした。民間療法で聞かれるシラミを窒息させて退治する方法の多くは無効な可能性があります。

 アタマジラミは感染者の頭髪と共に移動するので、経路から感染を予防するのは難しくなります。子供が健全に成長するには人と人との触れ合いは不可欠です。無理な予防策は子供の健康な発育や人間関係にシラミ感染以上のダメージを与えるかもしれません。

 シラミの駆除自体は簡単ですが、壊れた人間関係の修復は簡単にはいかないことがあります。シラミと不潔はほとんどの場合、関わりがありません。アタマジラミは怖い病気も運んでいません。シラミの対策として大事なのは感染経路の究明ではなく、早く気がついて広まる前に退治することです。

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