シラミの目立つ季節と流行シーズンは違う
一般的にシラミのシーズンはプールが始まる頃と秋口の2つと言われています。これはプール開きが近づくと、幼稚園や小学校ではシラミ検査を行うところがあり、発見数、相談件数が多くなるのでこの季節にシラミが目立っています。
実際のシラミの流行季節はどうでしょうか?実はシラミに流行の季節はありません。人間の間だけで流行するアタマジラミという寄生虫は、人の頭髪を離れて暮らすことも繁殖することもできません。シラミは常にどこかで人間の頭髪に潜み流行拡大のチャンスをうかがっています。
アタマジラミは人間の頭髪の上だけで暮らす生き物です。森や草原からやってくるわけではありません。人間の頭髪の中は暖かく保たれていますから、真冬でもシラミは感染者の頭の上で増殖を続けます。
同じ吸血昆虫の蚊の最も多い季節は、本州ではおおむね7月~10月頃。シラミの場合はその年の流行した季節がシーズンです。現状、の本シラミは全てのシーズンで発生しています。
海外では真冬が一番シラミが多いという地域もあります。1年を通して真冬の寒さの国々、年中真夏の赤道直下の国々。どこの国にもシラミは存在しています。
衣服や生活習慣、環境などの違いに柔軟に適応してしまうアタマジラミ。対策は世界共通で早期発見と一斉駆除です。