お砂場からアタマジラミがうつった!?
「砂場でシラミが広まる!?」
「アタマジラミが流行ってるから子供を砂場で遊ばせるのはやめよう。」
幼稚園や保育園に通う小さな子供を持つママさんの中にはこんな誤解をお持ちの方がいます。
実際のアタマジラミは公園のお砂場や芝生から人に乗り移ったりはしない生き物です。アタマジラミは人間の頭に住みついている寄生虫です。人の頭の髪の毛から髪の毛へ直接、または間接的に乗り移って感染が拡大します。
砂場の砂や土からシラミが広まっているのではありません。
シラミ(アタマジラミ)は人から離れて暮らせない
人から離れたシラミがどれくらい生きていられるか知っていますか?子供の間で流行しているアタマジラミは、人から離れるとわずか数時間から長くても3日間で死んでしまいます。
シラミの食料は人間の血液です。公園の砂場や芝生に落ちたシラミは食事をすることができないので飢え死にしてしまうのです。アタマジラミが砂場や森、草原に生息していることはありません。
またシラミには羽がありません。地面を飛び跳ねる脚もありません。子供の頭から落ちたシラミが再び誰かの髪の毛に戻るのはとても大変なことです。シラミが流行した時に私たちが気をつけなけらばいけないのはシラミが髪の毛から髪の毛へ乗り移ってくるところです。
シラミは人間の髪の毛にしがみついたり綱渡りすることが得意な虫です。シラミにかからないためには頭と頭をくっつけないことが第一の予防になります。また頭髪に直接ふれる物を使いまわさない工夫も必要になります。
アタマジラミが感染する可能性のある行動
シラミのいる人の頭と頭をくっつける。
髪の毛と髪の毛を接触させる。
フードのついた衣服や帽子の貸し借りをする。
クシやヘアブラシを共用する。
同じ布団や枕をつかってお昼寝をする。
プールや銭湯のロッカーや脱衣カゴを共用する。
などがあげられます。