子供のシラミは繁殖力が非常に高く、頭と頭を他の人と接触することで簡単に広がってしまう厄介な寄生虫です。しかし、シラミがいることに気づいても焦る必要はありません。
早期発見と適切な処置を行えば、比較的簡単にアタマジラミは頭髪から除去することができます。
この記事では、シラミの卵を見つける方法と、効率的な除去方法について解説します。
シラミの卵を見つける方法
シラミの卵は、非常に小さく、白色または透明色をしています。古い卵は黄色や茶色っぽく見えることもあります。
アタマジラミの卵は人の髪の毛の根本近くに産みつけられることが多いため、髪の毛の生え際や、耳の後ろ、首筋など、頭部周辺を中心に注意深く探すと効果的です。
また、シラミの卵は、しっかりと髪の毛にくっついているため、指で触れることでフケやその他のゴミとは異なることがすぐにわかります。
手で卵を取り除くこともできますが、頑丈な物質で髪の毛に固定されているので、毛先にずらしながら抜き取らないと効率的に除去することができません。
特にくせ毛やロングヘアのお子様の場合は手ですべての卵を取るという方法は現実的には難しくなってきます。
そこで、登場するのがアタマジラミ専用の目の細かい梳き櫛です。
アタマジラミ対策専用の梳き櫛を用意する
シラミ専用梳き櫛は、細かく繊細な歯が特徴の櫛で、シラミを駆除するために設計されています。この櫛を使用することで、薬品を使わずに完全にシラミを退治することができます。
シラミの効率的な除去方法
シラミを効率的に除去するために、以下の手順を提案します。
1.しっかりと大人が洗髪します
アタマジラミ対策の基本は、きちんとシャンプーすることです。
アタマジラミ感染者の9割が小さな子供であることの原因の一つとして、十分に髪が洗い流せていないということが指摘されています。
頭髪がキレイかどうかではなく、アタマジラミを洗い流すには不十分という意味です。
アタマジラミの駆除・再発防止の期間中はしっかりと大人が洗髪を行うことが重要です。
シラミ対策の洗髪方法
シラミ対策において、洗髪は非常に重要です。(ただし、単に洗髪するだけではシラミの卵を除去することはできません)正しい洗髪方法を実践することで、シラミの成虫を取り除き、再発を防止に役立ちます。
まずは指の腹を使って、頭皮をしっかりと揉みこむように洗髪をします。(※小さな子供の場合は、力強く泡立てて丁寧に流すことができないため、必ず大人が手伝う必要があります)
シラミは水を浴びることで危険を感じ、髪にしがみついたり、頭髪付近に隠れようとします。泡を立て、頭皮付近についたシラミを意識して頭髪全体を洗い流しましょう。頭髪をしっかり揉み込んだ後に、クシを通すことで、普通のクシでもシラミが泡に乗って成虫と幼虫が落とされやすくなります。(※ただし、卵は通常の洗髪では落とすことができないため、注意が必要です)
2.アタマジラミ専用梳き櫛を使って丁寧にシラミと卵を除去する
- 髪をセクションに分ける 髪を上下左右に分けて、セクションにします。髪の毛が細い場合は、櫛を使う前にピンで留めておくと作業がしやすくなります。
- 梳き櫛で髪を梳く セクションごとに梳き櫛を使って、髪を根元から梳きます。一度に大量の髪を梳くと、櫛に絡まったシラミや卵を見落とす可能性があるので、少しずつ丁寧に行いましょう。
- 梳き櫛で髪を梳く セクションごとに梳き櫛を使って、髪を根元から梳きます。一度に大量の髪を梳くと、櫛に絡まったシラミや卵を見落とす可能性があるので、少しずつ丁寧に行いましょう。
- 梳き櫛の歯の間についたシラミと卵をこすり落とす 梳き櫛を使用すると、櫛の歯の間にシラミや卵が付着します。髪を梳いた後は、ティッシュペーパーなどで櫛の歯の間をこすり落とし、シラミや卵を取り除きます。
- 全部のセクションを梳き終えたら、髪全体をチェックする 全てのセクションを梳き終えたら、髪全体をチェックし、見落としのないように慎重に確認します。
3.アタマジラミの再発・再感染がないか確認する
最初にしっかりアタマジラミを駆除できれば1日~3日程度でも、十分に頭髪のアタマジラミは除去することができます。その後の再発予防が重要になります。
シラミの取り残しがある場合には再びシラミが増えて、再発する恐れがあります。また、地域での集団感染や、家族内で感染が広まっている場合には、感染を繰り返す恐れもあります。
最初の駆除の後は、10日を目安にチェックを行いましょう。この期間は、産み付けられた卵が孵化するまでの日数です。ここをクリアしてしまえば、ひとまず安心することができます。
シラミの再発や再感染を防ぐために、さきほど紹介した専用の梳き櫛を使ってチェックを行いましょう。
定期的に頭髪を梳き、シラミや卵が梳き櫛に付着してこなければ、再感染の可能性は低くなります。
シラミは繁殖能力が強く、1日で複数の卵を産み付けるため、意識してチェックを行うことで早期の段階で発見することができます。
早く気づけば、再び感染が拡大する前に駆除を再開できます。定期的なチェックを心がけ、シラミを再発させないことがアタマジラミ対策のポイントです。
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